・小龍包(ショウロンポウ)… 肉汁たっぷりの肉あんが詰まった、小さい蒸し饅頭。上海地方の名物料理。
・雲白肉(ウンパイロー)…ごく薄く切ったゆで豚に、辛味だれをかけた料理。白肉とは、ゆでた豚肉のこと。にんにくのきいたたれをかけると、蒜泥白肉(スワンニーパイロウ)という料理になる。これも典型的な四川料理。
・棒棒鶏(バンバンジー)…ゆでてさました鶏肉に、ごま風味のたれをかけた料理。棒でたたいて肉を柔らかくしたところから、この名がついたと言われる。
・北京ダック…アヒルを丸焼きにし、その皮をそぎ、細切りのねぎや甜麺醤(テンメンジャン)などとともに、小麦粉でできたクレープ状の薄餅(ピン)に包んで食べる料理。
・シャーベン…エビ色をした大きな揚げえびせん。四川山椒を細かくすりつぶしてカリッとあげたもの。中華料理の前菜としてよくでる。
・東坡肉(トンポーロー)…豚三枚肉の醤油煮。宋時代の役人であり文人でもあった蘇東坡(そとうば)が得意とした料理であったところから、この名がついた。
・回鍋肉(ホイコーロー)…ゆでた豚肉を切り、こんがりと炒めた料理。豆板醤、甜麺醤などで調味する。
・古老肉(クーラホーロウ)…酢豚のこと。一口大の豚肉に下味を付けて、油で揚げ、たまねぎ・ピーマン・人参・しいたけなどの野菜を素揚げして、甘酢あんでからめた料理。
・麻婆豆腐(マーボードウフ)…四川料理のひとつで、炒めた豚ひき肉と小さく切った豆腐をスープで煮てとろみをつけたもの。独特の辛味は豆板醤。清の時代に成都で劉氏が作ったのが最初とされる。「麻婆」とはあばたのおかみさんの意で、劉氏があばた面だったことに由来する。
・乾焼明蝦(カンシャオミンシャー)…海老のチリソースのこと。にんにく、とうがらし、トマトケチャップなどで海老を炒めた日本でも人気の料理。
・青椒肉絲(チンジャオロース)…こちらも日本でもおなじみ。細切りにした牛肉(または豚肉)、ピーマン、たけのこなどを炒め合わせて作る。コクのあるオイスターソースで肉とピーマンが絶妙にマッチ。
・鍋巴(ゴォバァ)…おこげを油で揚げ、あんをかけて食べる料理。もともとは鍋釜にこびりついた、ご飯のおこげのこと。
・刀削麺(トウショウメン)…山西省の郷土料理。水で練った小麦粉の塊を包丁でしゃっしゃっと細くそぎ落とし、ぐらぐらと煮立った大なべに飛ばし茹でる。もちもちとした食感で、ラーメンと同じようにスープでいただく。
・炸醤麺(ジャージャンメン)…炒めた豚挽き肉に甜麺醤を絡めたあんかけがかかった麺料理。
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