とり彦 おすすめレポート(1)

sugersouljさん
女性・投稿日:2009/07/27
ディナー | 来店シーン:デート
とり彦のつくねには、摩り下ろして絞った玉葱が入っていると大将は言う。
目黒駅をスタバのある方に歩いて一分ほどの、雑居ビルの地下にとり彦はある。ここに行くという意思がないと、見過ごしてしまうロケーションだ。
でも、いつも店内は予約客でいっぱい。
だから、なるべく指定した時間にたどり着きたい。
店内はとても狭いが、不思議と安らげる。
きびきび立ち働く大将と奥さんたちの人柄ゆえだと思う。
冬なら奥さんかお嬢さんが、コートを風呂敷に包んでしまってくれる。
匂いがコートに移らないようにという配慮だろうと私は心の中でその気配りに感じ入る。
見た目がとても若々しい大将が、カウンターの中でパタパタとリズミカルにうちわをあおって焼き鳥を焼く。
コース順にあつあつをいただく。つくねのボリュームはアイスクリームバーのようだ。表面はかりっと中は至極ジューシーだ。
すりおろした玉ねぎをかたく絞って練りこんであると大将は教えてくれた。
おとうしに出る小鉢もしてもおいしい。
焼き鳥の良き引き立て役になっていると思う。
お酒はあまり飲まない私には、ここのボリュームが嬉しい。
正肉の部分から皮をはいで巻き直して焼いてあったりする。
当然皮はパリパリと、肉はしっとり柔らかい。
何気なく焼いているのではない、プロの工夫が垣間見れる部分だ。
ボン尻など、希望に沿っても焼いてくれる。
気合いのこもった焼き鳥は、霜降り牛に勝るとも劣らないほどに美味しいのだと、とり彦は黙って私に教えてくれる。
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