ポワン・ドゥ・デパー おすすめレポート(1)
Mioさん
女性・投稿日:2010/09/05
ディナー | 来店シーン:友人・知人と
失敗しない味、気楽なお店
接待などではなく、気持ちよく語り合える友人や恋人と「暖かい時間」を過ごすために来てください。
ここの料理は、まじめなシェフの人柄そのものです。
いつ来ても、同じ味。
誰に薦めても、味について必ず同じ意見がもらえる。
季節の皿を選んでも、失敗したことが無い
つまり、
プロなんだと思う。
そして、賛否両論ではありますが、ここのマダムが愛らしい。
満面の笑みでテーブルの話題に参加してきたかと思えば
お水のボトルを抱えながら
「後ずさり」して
会話からフェードアウトしようとするのである。
「出しゃばってはいけない」と思ってなのでしょうか。
プロフェショナルな間合いを好む方には、
少々煩わしく思われるかもしれません。
けれども
彼女の愛らしい精一杯の心遣いに、
「自分の好み」など関係なくなることが多い。
少女趣味とも酷評されたこともありますし、
確かに私自身も決して自分ならば選ばないような内装や備品も、
「マダムだからな・・・(クスッ)」と
微笑ましく過ごします。
さて、料理・・・
私は魚が苦手なのだが、
「お魚の裏ごしスープ・ルイユ添え」
を魚好きに薦めて失敗したことが無い。
濃厚な魚の風味と滋味を追っているうちに食べ終えてしまう。
カサゴ、ヒシコ鰯、ワタリ蟹を裏ごしたものだそうです。
スパイスがピりりと入っているけれども、
スパイス味にはならない。魚介の風味そのものなのである。
ここのパイ包み焼きももう一つ。
誰に薦めても、必ず美味しいと言ってもらえる。
「オマール海老のパイ包み焼き・そのビスクのソース」
エビをパイで包んで焼いただけなのに、
他では味わえない完成度を思う。
つまらない、見本帳のような味と批評されているのを見たことがあるが
それを10年も同じレベルで出されたら脱帽するしかない。
誰を連れて行っても、誰に食べさせても美味しいと圧倒的に美味しいと言わせられる
見本を作ってくれているのだから。
パイも中身も、ソースも絶妙。
極めつけが、シェフの真面目さが出たデザート。
メインは美味しいけど、甘いものが嫌いなシェフは、デザートで直ぐ分る。
ここは、
お酒が入った大人な味で、
ケーキ屋などでは味わえない「レストラン」のデザートを出してくる。
オレンジ風味のクラシックショコラは
いつ行っても大人なパルフェとはこうあるべきと思わせられる。
個人的には秋の栗のパルフェが絶賛もの。
夏の時期なら桃でも出しており、
蜂蜜のアイスクリームとともに
パーフェクトなエンディングを演出してくれる。
本当に、唯一の難点を無理やり言うと、
夜のコースで出てくる自家製のプティフールがあまり感心できないことくらいだろうか。
でも、それまでに散々食べて飲んでいるためか
そこで文句をいう気力が残っている武勇者を私は未だ見たことが無い。
定番メニューはホームページに載っているので、
写真掲載は季節のメニュー。
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