遠灯庵 ご当地グルメガイドの口コミ(3)

50代/男性
来店日:2021/11
月替わりの和洋創作料理。通算で5回。ディナーで4回、ランチで一回。そのうち一回はどうしてももう一度味わいたくて同月内に2度足を運んだ。全体的に女性的で華奢で繊細。飯事(ままごと)の玩具の様な手毬寿司がお腹空かせて臨む客のフライングしそう食欲を優しく抑えてくれる。カクテルグラスのスープは、口に含んで味わって嚥下する愉しみを教えてくれる。また焼き物が秀逸なのだ。鰆、鯖、鱈…どれもこれも、箸先で解す(ほぐす)と良い具合に籠って(こもって)いた温かさが湯気となって香ばしさを立ち上げる。小鉢は南瓜の餡掛け。「ああ…」と声が思わず漏れる位。これこそお手本の味。揚げ物は、今、揚がりました宜しくの温度。前菜、小鉢…正式な和食からするとイレギュラーな流れがまた小さな驚きに。ただ一連の盛り付けは、随所に本格懐石料理の一端をのぞかせる。訊けば、この店の文化は今から十数年前に市内御野場にあった超人気店で惜しまれながら閉店した「和食 魚魚菜菜(どどさいさい)」を踏襲し、味そのものも引き継がれていると言う。付け焼き刃的な和食店が多い中で、愚直に自らの「文化」を護りながら、一方では作り手が「今月はこれを食べたい」的な「我」をしっかり感じる内容となっている。食材産地を必要以上に主張するのは演出に過ぎない。気になるなら料理が揃う度に現れるオーナーシェフに問うべし。メインは「これこれ!」的な強い主張はない。あくまでも「調和」基調。最後のビーフシチューに至るまで小気味良い抑揚がある。ビーフシチューは驚く勿れ。コクがあってもアッサリ。シチューと言うよりは「スープ」的な。和食のテイストを払拭しない存在になっている。いずれにしても、5回、足を運んだ理由は一つや二つではない。自分へのご褒美、美味しさを愉しみたいのなら是非。最後に一つ申し上げるなら、ジャンクフードやファストフードに慣れ親しんでいる方にはお勧めはしない。これら一連の料理は一つ一つが珠玉。あなたの目の前に運ばれてくる料理は、流れ作業によってつくられた代物ではない。盛り付けは勿論の事、皿や小鉢の温度…最後の最後まで料理人が配慮し尽くした、いわば「作品」である。店の雰囲気、器、サブメニューにみるオーナーのセンス。これほど垢抜けた店は他にあろうか。是非。

40代/女性
来店日:2018/06
創作料理のお店です。季節に合わせた食材を用いて、季節感の感じられる料理を作ってもらうことができます。見た目もおしゃれで華やかであり、お祝いの席などにピッタリです。
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