お好み村 おすすめレポート(1)

青空太郎さん
投稿日:2009/10/05
来店シーン:家族・子供と
山陽地方に暮らした男が「地元の味だね。」と呟きました。グルメな友は結婚記念日をここで過ごします。
表通りからずっと奥まった山裾にぽつんと有るのですが、いつも人がいます。満席で「ごめんなさいね。」もしばしばです。座敷から眺める景色もいとをかし。扉を開けると「らっしゃいませ~!」の威勢の良い合唱が迎えてくれます。御主人は瀬戸内ご出身。魚介類関係のお仕事をされていた事もあるそうで、威勢の良さや魚介類の新鮮さも理解できます。ご家族で切り盛りされていますが、皆さん明るく気さくな良い方たちです。
広島の「お好み焼き」は、東海地方人がイメージする「お好み焼き」とは別物です。粉に具材を混ぜません。クレープの上に具材を載せて玉子焼きでフタをした。そんな感じです。「脂っぽい」という「お好み焼き」のイメージとは裏腹に、とってもヘルシーな食べ物です。
ここでは、山盛りの千切りキャベツをじっくりじっくり蒸し焼きにして自然の甘味を引き出します。
「ねぎ焼き」は、たっぷりのぶつ切りねぎを、シナシナになるまで火を通して粉でまとめたもの。これまたとてもヘルシーです。
こだわりのお店です。
「スペシャル」を頼むと、ホタテから滲みでる汁を香ばしく焼き上げて出してくれます。ある日、バイトさんが、そうとは知らずに削ってしまいました。ご主人は新しいホタテを取り出して焼き直しました。「この味を知って頂きたい。」と、こだわっておられるのだな。そう感じさせたエピソードです。
麺も特製です。他では見ない、色の濃い腰の強い麺です。麺屋さんもこだわりの人。ちょっと値切ろうとしたら、冷たく「帰れ。」とあしらわれたとか。
「焼き」の命の鉄板も、厚さ1cmは有る特製で、準備に30分はかかるとか。芯まで火が通りパラッとした仕上がりはこの鉄板が大きく寄与しているのでしょう。焼きあがるたび実に丁寧に掃除をされます。気持ちが良いです。
外れは無いのですが、1,000円出しても良いとお考えなら「お好み村スペシャル」を強く推奨します。お肉も魚介類もいっぱいの「お好み焼きの醍醐味」を確かめられる一品です。
ボリュームがお望みの筋には・・・「スペシャル」でも充分ですけれども・・・「モダン焼き」。ウドンという東海地方では見かけないコラボもちゃんと準備してくれています。ガッツリ食べたければ、「ダブル」。美味しくて一気に食べて、あとからお腹が膨れて往生すること請け合いです。
「ねぎ焼き」のトッピング。東海地方の方には「ドテ煮」がお勧めかな。
オリジナルメニューも充実しています。「そば玉焼き」は、粉を使わずに玉子で麺を固めた秀逸の一品。野菜いっぱいの「ちゃんこ焼き」、ふわりとした玉子で麺を巻いた「オムそば」も良いですね。
お餅を入れたり、チーズのトッピングがあったりと、いつものメニューに色を付けるのも一興。
お昼に軽く一枚。晩はサイドメニューと組み合わせて。宴会もいいですよ。お好み焼きとねぎ焼きを頼んで、彼女彼氏で半分こ。という遊びもいいですね。
さまざまなシーンで活躍するお店です。
じっくりじっくり焼き上げるのでオーダーしてから20分はかかります。でも、豚ネギマでもかじりつつ、コテ捌きに驚嘆し、キャベツの山が平らになるのを眺めていればあっという間です。
御飯をあまり沢山は炊かないそうで、ガーリックが香ばしい「そばめし」をお望みの方はお早めに。
テイクアウトもOK。電話を入れておけば、冷めない様に特製使い捨てケースに入れて待っていてくれます。混んでいる時は重宝します。
名古屋場所になると毎回力士さんがいらっしゃるとか。そういうお話をしていても楽しいお店です。
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