いいづか・出雲そば おすすめレポート(1)

YaWさん
投稿日:2008/02/28
ランチ | 来店シーン:一人で
王道の出雲蕎麦を楽しめるお店。
広島市内で「蕎麦屋」を探すのはなかなか難しい。やはり関西圏なのか、あっとうてきに「うどん屋」のほうが勢力が強い。
昔からある「ちから」や「むさし」のチェーン店のように広島にはうどん屋は
定着するが蕎麦屋はなかなか定着しずらい土壌にあるようだ。
島根出身の友人に言わせると、土地がやせていないから蕎麦の需要が少なかったのではないかという。そういう島根の出雲地方もそれほど土地がやせているほうではないがなぜかあの辺りは、信州についで蕎麦屋をよく見かける所だ。
蕎麦は、悪い条件の土地に生育したものが一番うまいと言われています
・稲の生育には適さない土地 ・やせている土地
・水はけの良い寒冷地 ・昼夜の温度差の激しい土地
・直射日光の当たりにくい土地
そういう意味では広島に蕎麦がなじまなかったのもわかる気がする。
そんな広島にあって、まっとうな出雲蕎麦を作る店はそれほどないが、ここの店はなかなかやるなと思い、なんどか暖簾をくぐっている。
たくさんのビクター犬が並ぶ玄関扉を開けると、感じの良い奥さんの声で出迎えてくれます。蕎麦は毎日亭主が打っているらしい。本当は「鴨南蛮」が食べたかったのだけど、メニューになかったので『限定・鳥蕎麦』というのを注文してみた。
従業員いわく「鴨南蛮のような仕立てにしている」とのこと。熱々の蕎麦は雑味の無い、個性的過ぎない蕎麦であった。この蕎麦ならば、たいていの人はおいしくいただけるだろうと思う。どうやらこの店は、かつては島根に店をかまえていて広島に来られたようだ。昼時ともなれば地域の住民が続々と集まってきて20人ほど座れる席はいっぱいになっている。これは味もさることながら、この店の従業員の人柄にほれてくる人も少なからずいると思う。
まっとうな蕎麦が広島で食べたくなったら、また訪れたい店のひとつである。
今日もごちそうさまでした。
55
詳細を見る
- 1
- 1/1ページ