天勝 おすすめレポート(1)
beronさん
男性・投稿日:2011/01/12
ディナー | 来店シーン:一人で
非常にリーズナブルで職人気質
このお店、地元密着のこじんまりとした店です。島原はどこか昭和の匂いを感じさせるお店が多いです。この天勝もその1軒。
店内は清掃されていますが、小さな店舗でカウンター5席、座敷は4人用が2テーブルのみ。だから、どうしても天麩羅の油が染み付いています。
民家を改装したような造り。ネタケースは通年全く同じ品揃え。
大将は職人気質にも関わらず、とても温厚な人柄。眼がとっても柔らかでこの手の職人にありがちな無骨さは一切ありません。
天麩羅そのものは鳥、豚、椎茸、蓮根、アスパラ、タコ、イカ、キス(初冬まで)等々で1品\150位から\400くらいかな?値段が書いてないので。
「何故近場に牡蠣の美味しい産地があるのに牡蠣の天麩羅しないの?」と尋ねた事がありました。
「牡蠣は年中食べれるものでなく時期により大小あって味も安定しない」とのこと。なるほどね~。
壁にはとある有名人の色紙が。「料理とは腕であろう」みたいな文面で大将に対する敬意が感じ取れます。長崎で公演のある時は必ず寄ってくださるとか。
確かにここの天麩羅は美味い!(そうじゃないと私も紹介なんぞしませんが)
何が美味しいって、味は勿論サクッと香ばしくフックラと、そして天ツユが素晴らしい!
ジックリと丁寧にカツオ風味の出汁がとってあり、これだけで日本酒飲みたい(日本酒のアテに和風出汁って合うんです。試していない方は是非一度!)
食するモノによっては柚子胡椒も溶き入れます。これもサッパリといただけます。
地元密着だけあって口開けと同時に地元の常連客が入ってきます。ですので予約が確実かも。
予約時には「金曜カレー」も注文しておくと良いかもしれないです。
私は天麩羅を食べに来ているのだから、カレーは食べるつもりはありません(天麩羅の味わいが香辛料で消されてしまう)。
が、ある時、「金曜カレーが有名なんだって?私は出張で来ているから金曜は熊本に戻らないといけないから食べれないや」と言った事があります。
連泊した翌日も店に行くと、テーブル席の家族連れがカレーを食べており「内緒ですよ」とそっとカレーを。
「少し余ったのでどうぞ」と。これだけでも大将の人柄は伝わるでしょうか?金曜じゃなくとも前日までに予約しておけば食べれるようです。
このカレーが、ヘタな専門店より美味ときているのだから驚きです。肉がホロホロとほどけ野菜類は長時間の煮込みで形がありません。玉ねぎの繊維とか肉の繊維が形としてあるくらいです。辛味を残しつつ甘味もあり子供でも大丈夫じゃないかな?
でも私は天麩羅を腹いっぱい食べれる事のほうが幸せ。
特に鳥はオススメですが、ひとりだと半身でもかなりのボリューム。女性ではこれだけでお腹イッパイになってしまうので、食べる順番を考えて注文すると良いでしょう。
天麩羅の見た目は悪いですが味は保障します。他店と比べると料金を気にせず食べれる分、安心できます。
旨い天麩羅を当たり前のように思いっきり食べたい時は「天勝」は食す価値ありです。これだけでも島原に住みたい(泣)
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