酒肴菜家 おすすめレポート

天王洲鮎捨さん
40代後半/男性・投稿日:2008/11/22
一期一会・・・下町の路地にひっそりたたずむ名店
西ヶ原の平塚神社から歩いて、日暮里近くのお気に入りの蕎麦屋で食事をしようと考えていたのですが、あいにくそのお店がお休み。以前根津に住んでいた友人と、食事をするところを探して彷徨っていました。
不忍通りを千駄木から根津方面へ歩き、左手の路地の先になんとなく風情のある灯りを見つけて、店の前に。
定食屋や居酒屋じゃあいやだなあと思って、暖簾の隙間から店の中を窺っていたら、大将が出てきて、「いらっしゃい!」
店に入るとそこはこぢんまりとした、いかにも気持ちの良い空間。
壁には、産地を明記したおしながき。
カウンターは清潔で、じつに居心地がよい。
気取ったところがないのが気に入ってしまいました。
で、肝心の料理ですが、この日はなんと、大間のまぐろがありました。
高級料亭でしかお目にかかれないものだと思っていましたので、驚きつつも、早速注文。
味はといえば、「美味い!」のひとこと。
まぐろは赤身が美味いとはよく云われることですが、こんなに美味しい赤身を食べたのは初めてでした・・・
こちらでいただいたものはすべて美味しかったのですが、あえてもうひとつだけあげると、アンコウの肝。
たんなる「アンキモ」ではなく、蒸し上げてから少し手を加えて・・・以下略。
とにかく美味い!
わたしたちが入ったのが6時過ぎで、1時間ほどすると、いつしかカウンターは満席でした。
大人のカップルが一組、ひとりでこられた常連さんらしき人が2名、そしてわたしたち。
平均年齢が高いというのも、空気が静かでなかなか良い。
常連らしきかたがたも、大将と話し込むような無粋なことをされず、淡々と飲んでいる。
なにをとっても、良いことづくしで、心地よい時間を過ごすことができました。
あえて云えば、わたしはTVが好きでないので、TVがあったということで減点かな?
それとお酒。
たいへん美味しいお酒が3種類おいてあるのだけれど、日本酒党のわたしとしては、あと3種類ほどあったらよかったかと。
一期一会。
行くつもりだった店が開いていたら、この店には来ていなかったし、この路地を覗き込まなければ、この店に出会えなかったわけで、こういうのを一期一会というのかな。
何度でも行きたいお店だけど、場所がはっきりわからず、もう一度行き着けるかが不安でしたが、「食べログ」でこのお店の地図を見つけて、ほっとしています。
東京に行ったら、またこのお店にいきたい!
ディナー
来店シーン:一人で
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