京季節料理 凛月 お店のこだわり
インテリアへのこだわり
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京町家ならではの坪庭
木々の緑と庭石が見せる色と形の僅かな差異に小さな動きを感じます。それは身体に備わった無意識の反射です。忙しない日常の乱雑な反射との対比によって、そこに柔らかさと優しさ、そして静寂の美しさを感じて頂けます。落ち着きのある味わいが拡がりゆく、奥ゆかしい様に侘びを感じていただけるものと思っております。
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こだわりの器
器は言わば、味のない料理。色と形のみでこの世界を表現しています。ここに感じるものは人それぞれですが、照準の抽象度を高めていくならば、見えてくる世界の差異は小さくなります。故に古来より器で表される世界は自然を模したものが多いのだと考えられます。それはどのような言語表現よりもより普遍的で共通性をもった情報伝達手段と言えます
サービスへのこだわり
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丁寧な手仕事
季節に合わせ、幾つもの食材に個別の味を補い色を活かし形をつけます。その一つ一つの工程にある時の流れを味わう中で自然、社会、食材、人、料理に思いを馳せる時を得ます。それは喜びでもあり、忍耐でもあり、構造的に一つのアプリを作ることに似ています。このシステムのより複雑で適切なデザインこそが心身に調和した料理だと考えています
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自然の恵みと伝承された知識と技術
出汁と言えば鰹と昆布。鰹は言わば、より早くより強く、「今、ここ」の感覚を満たす。反対に昆布はよりゆっくりと、より淡く、「過去と未来、空間」の感覚を満たす。鰹は分かり易く、昆布は分かりにくいものです。京会席には、一つの器の中に相反する性質を持つ要素を幾つも重ね、またそれを先付から水物に至るまでに複合的に重ねています。